36.5-2.相性

輪姦される時は大方こちらの具合などは無視されるもので、楽しむ以前にただ痛いだけで終ることが多い。混乱していればともかく、ブルーベルの場合はほぼ100%冷静なだけに、冷めてしまうことも多々あった。
今回は従順にしているからか、じっくりと前戯に時間をかけられた上に、優男-彼はUKと呼ばれている-が、たっぷりと塗り付けた高級オイルのおかげで、ブルーベルは快感を満喫していた。

UKが入ってきた時に、やっと服を脱ぎ終えたGDがベッドに乗ってきて、また乳首を弄りだした。
ブルーベルは内心で笑いを浮かべた。入れられている時に咥えさせられたりすると集中出来なくなるから、この方が嬉しい。
UKは、ゆっくりと腰を動かしている。
オイルごしの緩慢な快感に、蕩けるような気分で浸れる。
自然と口の締まりがなくなって、涎が頬を伝っていく。
-予想外に、いい…
少し鈍くなっている頭で、そんなことを考える。
どうやら彼らには、相手を楽しませようという感覚があるようだ。この手の連中には珍しい。

低い声と同時にUKの動きが止まった。
しばらくして、2、3回、残った分を絞り出すように突くと、ゆっくりと抜いた。
「あッ、ン」
ブルーベルが高い声を出す。
抜けきったのを見て、GDがUKのいたポジションに移動しようとしたが、
「お前は最後だっていつも言ってんだろ、デカブツ」
酒を飲んでいたCCが寄ってきて、GDを制した。
「このお嬢ちゃん、見かけによらずタフだぜ~」
UKがバスルームへ向かいながら言う。
ブルーベルは、まだ一度もイっていない。
「お前のテクニック不足だろ?」
CCは笑いながら、茶化すようにUKを指差すと、ベルの開いたままの足の間を覗きこんだ。

「中に出すなってんのに」
CCが、入り口を軽く指先でくすぐる。
「早くしろよ」
GDが苛立った声を出す。
「まあ待てよ」
CCは、高級オイルをたっぷりと掌にとると、自分のモノを包むように塗り付けた。
ブルーベルは疼く下半身を持て余している。
-冷めないうちに入れてくれよ、いいとこなのに-
やっと入ってきた、と思った直後、

「ひィあっ!!!」

ベルは、自分でも思いがけない大声をあげた。
CCもGDも、「何だ?」という表情で顔を見合わせている。
ただ入れただけだ。

CCは少し首を傾げて小さく笑うと、腰を使いはじめた。
「イっ、いあ!あっ!!」
動かされる度に、さっきまでとは全然違う声が出る。
「はは、俺のと相性がいいみたいだぜ?」
サイズも形も特にどうということはないのだが、この男のモノはぴったりとベルのベストポジションを擦るらしい。
今まで何人もの男と寝てきたが、こんなことは初めてだった。

-いやだ、良すぎる-

ベルの身体が、無意識に逃げようとするのを、GDが押さえつけた。
CCが激しく突き上げる。
「いッ、ヤ、ひぃアああァア!!」
ベルは大きく仰け反って、気を失った。

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